予想通りに不合理

行動経済学にはもともと興味があって、何冊か読んでいたりするのですが、この本はかなり面白いです。今見たら、全米ベストセラーと書いてありましたが、納得かも。

行動経済学とは、
人間の認知の仕方や心理的バイアスがどの様に経済行動における意思決定や市場価格に影響を与えるかを研究する分野(Wikipediaより)です。

この本では実際の実験の内容とともに、人間がいかに不合理な行動をとってしまうかということを説明されています。例えば、レストランで注文をする際に、他人の注文を聞いてしまうと本来自分が注文しようと思っていたものと違うものを注文してしまい、結果的に満足度が低くなってしまう、、など。(なので、実は注文する際に、他人の注文を知ることができないシステムを作れば、レストランの満足度があがるはずです。)

いかに合理的な行動をとるかを学ぶことも大切ですが、大切なのは、人間が不合理な行動をとるということを理解しておくことですね。そうすることで、失敗を少なくすることができますし、それを理解していない人より有利なポジションに立てるはずです。

あまり難しい話にならずに、実例とともに分かりやすく解説されていますので、行動経済学についてまったく無知という人はとりあえず読んでみて損は無いのではないかと思います。



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